V-JET工法は、セメント系硬化材の超高圧噴射によって地盤を切削し、円柱状の改良体を高速施工で造成する高圧噴射攪拌工法です。
段差対向噴射機構を持つ特殊専用モニターが効率的な切削を可能にし、改良体の大口径化と施工の高速化が実現しました。
V-JET工法には硬化材噴射量および機械設備によって4つのタイプが揃っています。
標準仕様のほか、改良体積当たりの固化材量を大幅に抑え、液状化対策により適したVEタイプもあります。
- 日本材料学会技術評価証明 技術評価番号:第1017号
- 東京都建設局新技術データベース登録番号:1201016
- NETIS登録番号:KT-120047-A(掲載終了)
標準設計数値
■標準仕様
- 注1)改良深度は、Z≦30mを標準とし、30m<Z≦40mの場合は、深度による低減を考慮して括弧内の値とする。また、Z>40mの場合は、事前の試験施工等により、有効径を確認することが望ましい。V2、V3タイプにおいて改良深度40m以上(最大改良深度55.5m)の実績がある。
- 注2)N値は改良対象地盤の最大N値である。
- 注3)砂礫土については、砂質土有効径の10%減を基本とするが、事前の試験施工等により有効径を確認することが望ましい。
- 注4)有機質土については、十分な検討の上で有効径を設定する。
- 注5)砂質土において細粒分含有率が大きい(粘着力が大きい)場合には、粘性土として設計数値を求める場合もある。
- 注6)粘着力が50kN/m2以上の地盤では、所定の有効径が確保できないこともあるので、事前の試験施工等により有効径を確認することが望ましい。
- 注7)砂質土N>200、粘性土N>9の地盤および細粒分含有率が大きい砂質土(Fc=20%以上)では、有効径が小径になることが予想され、その低減率も明確ではない。しかし、現場の条件に対応する特殊仕様を設定することで、改良目的を達成できる場合もあるので、試験施工等によって有効径を確認した上で設定するものとする。(検討の際は協会に御相談ください)
- 注8)砂質土N<10、粘性土N<1程度の軟弱地盤では、設定有効径より過大となる可能性があり、所定の改良強度を確保できないことがあるので、事前の試験施工等により有効径を確認することが望ましい。
- 注9)V1タイプについては旧施工仕様(硬化材噴射量180L/分)での施工も可とする。
■液状化対策仕様
- 注1)改良深度は、Z≦30mを標準とする。
- 注2)N値は改良対象地盤の最大N値である。
- 注3)砂質土N>30、粘性土N>2の地盤では、試験施工等によって有効径を確認した上で設定するものとする。
■特殊仕様
標準設計数値によらない設計(例えば、標準と異なる有効径の設定)を行う場合は、地盤条件や施工条件を検討して噴射仕様を設定する。(検討の際は協会に御相談ください)
特 長
適用例
施工手順
施工設備(定置型ミキシングプラント)
標準的な設備例(定置型)
V0タイプ
V1タイプ
V2タイプ
V3タイプ
施工設備(車載型ミキシングプラント)
標準的な設備例(車載型)
ミキシングプラント車
V1タイプ
施工状況
V0タイプ
V1タイプ
V2タイプ
V3タイプ
その他
- 日本材料学会技術評価証明 技術評価番号:第1017号
- 東京都建設局新技術データベース登録番号:1201016
- NETIS登録番号:KT-120047-A(掲載終了)